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ピロリ菌が心配な方、除菌治療を希望される方へ
- 2011年4月11日
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(平成25年2月21日より慢性胃炎に対して除菌療法が適応拡大になりました。
詳しくは平成25年2月25日のお知らせ 「ピロリ菌除菌の慢性胃炎への保険適応拡大について」をご覧ください)
ピロリ菌除菌について ~除菌療法を受けられる患者様へ
1983年にオーストラリアのウォーレンとマーシャルがヘリコバクター・ピロリ(以下ピロリ菌)の培養に成功しました。その後の多くの研究でピロリ菌が慢性胃炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍や胃がんなどの原因になっていることがわかっています。日本でピロリ菌に感染している人はおよそ6000万人といわれており、特に50歳以上の人で感染している割合が高いとされています。そのため胃潰瘍・十二指腸潰瘍については、日本でも平成12年11月より、ピロリ菌の除菌療法(1次除菌)が保険で認められるようになりました。さらに平成19年8月1次除菌不成功例に対する2次除菌療法が保険適応になりました。多くの患者さんが潰瘍の再発から解放されました。しかし胃・十二指腸潰瘍以外のピロリ菌感染は保険適応となりませんでした。平成22年6月胃・十二指腸潰瘍以外にMALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後の患者さんに保険適応が拡大しました。平成21年の日本ヘリコバクター学会のガイドラインではすべてのヘリコバクター・ピロリ感染症に除菌療法が推奨されていますが、萎縮性胃炎、機能性胃腸症、過形成性ポリープの患者さんは現在も保険適応となっていません。特に萎縮性胃炎を指摘された方で胃の出口だけでなく、胃の中程(胃体部)まで萎縮性胃炎を認める人は発癌の危険性が高いと言われています。除菌を行うことで胃癌になる危険性を3分の1程度まで下げることが可能といわれています。日本ヘリコバクター学会ではこのような方々に除菌を推奨しています。(以上当クリニック説明文書より抜粋)
これまで多くの患者さんに除菌治療を積極的に行ってきました。また開院後もすでに多くの患者さんが治療を受けに来院されました。
前述のように慢性胃炎と診断された方は日本中にたくさんいらっしゃるはずですが、残念ながら除菌治療の保険適応となりません。
それでもピロリ菌を退治したいと思っている方も一度ご相談ください。杉谷メディカルクリニック院長 杉谷武彦
日本ヘリコバクター学会 H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医