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開院1周年~この1年を振り返って
- 2011年10月1日
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今日10月1日でクリニックも1年が経ちました。開院当初は慣れないことも多く、バタバタの毎日で、あっという間に1年が過ぎた感じです。消化器内科が専門であることもあり、内視鏡検査件数はこの1年間で1,000件を超えました。これは当院での検査を希望され自ら来院された患者さんだけでなく、近隣の開業の先生方や病院からも当院での検査を勧められて受診された患者さんも多くいらっしゃいました。多くの先生方と連携し地域医療の充実に少しは貢献できたのではないかと思います。胃内視鏡は約700件、大腸内視鏡も約300件で、その中で実際に胃がん、大腸がんが見つかった方もいらっしゃいます。胃がん検診におけるバリウムなどの上部消化管造影検査での胃がんの発見率は0.09%、最近行われるようになった内視鏡胃集団検診でも発見率でも0.30%と言われています。検診と単純に比較はできませんが当院での胃がん発見率は2%となっております。大腸がんにおいても同様で、この1年間で20人以上の胃がん、大腸がんの患者さんがいらっしゃいました。50人の方を検査すると1人がんの患者さんが見つかる。決して低い確率ではないと思います。また当院では開業時より経鼻内視鏡を導入しておりますが以上のことからも検査精度も決して経口内視鏡に劣るものではないと考えています。特に今回見つかった胃がんの患者さんのうち8割の方が早期がんでみつけることが出来ました。早期発見・早期治療、これは地域がんセンター勤務時より常に心掛けてきたものです。これからも内視鏡検査の精度向上に努めていきたいと思います。
またこの1年間、消化器疾患にとどまらず、多くの患者さんの診療に携わることができました。必要な時は適切な科や病院への紹介も行うことができ、地域の窓口としての役割も少しは果たせたのではないかと思っています。各病院、各診療所の先生方も快く連携に協力いただきましたこと感謝しております。
次の1年も初心を忘れず、患者さんが気軽に受診し、相談できる、居心地のいいクリニックでありたいと思います。